リュウジー!!
ラムサール条約?
しょうがあらへん。
今日は自然保護に関する条約のラムサール条約、ワシントン条約について解説したるわ。
お、お願いします。
1.ラムサール条約とは?
ラムサール条約は、1971年にイランのラムサールという都市で開催された国際会議で採択された条約で正式名称を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」という。
ほわわわわ。
まあ要は「水鳥にとって大事な湿地を守りましょ」ってことや。
ほうほう。水鳥…。
でもなぜに水鳥?
水鳥の生息域は国境を越える。
せやから「国際的にみんなで生息地を守りましょ」って考えがヨーロッパを中心に広まっていったんや。
ふーん。
ちなみに湿地ってどういったところを指すの?
細かな規定で言うと以下の抜粋のようなもんやけど、要は浅くて水がたまっとるところは全部湿地や。
湿地とは、天然のものであるか人工のものであるか、永続的なものであるか一時的なものであるかを問わず、更には水が滞っているか流れているか、淡水であるか汽水であるか鹹水(海水)であるかを問わず、沼沢地、湿原、泥炭地又は水域をいい、低潮時における水深が6メートルを超えない海域を含む。
ラムサール条約第1条1より
なーるほど。
ラムサール条約では水深6m以下は全部湿地なんだね。
ラムサール条約の3本柱
ラムサール条約には3本柱がある。
- 保全、再生
- ワイズユース(賢明な利用)
- 交流、学習
それぞれについて簡単に説明すると「保全・再生」は、まあその名の通り、湿地の環境を保全し、破壊が進んでいれば再生する。
条約の根幹をなす部分や。
湿地は水鳥だけじゃなく、いろんな生き物の生息地や。
湿地を保全することは、その生態系を守ることにつながる。
生態系を守ることは大事だよねー。
2つ目のワイズユース(Wise Use)とは、ただ湿地を守るだけでなく、そこから得られる「恵み」を持続的に活用しようってことや。
ワイズユース?
恵みの活用??
例えばお前さんがハイキングに行っていた湿地の遊歩道整備もこのワイズユースや。
レクリエーション活用として、湿地を傷つけないよう遊歩道が持続的な利用をカバーしとる。
なーるへそー。
3つめは学習で、交流、能力養成、教育、参加、普及啓発(CEPA:Communication, Capacity building, Education, Participation and Awareness)を進めることを大切にしておる。
ただ保護するだけでなく、学んで次に繋げましょってことやな。
うんうん、学びは大事。
2.ワシントン条約
ラムサール条約と同様に生物を守るための条約としてワシントン条約がある。
ワシントン条約ー?
ワシントン条約(CITES)とは、1973年にアメリカのワシントンD.Cで採択された条約で正式名称を「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)」という。
ほわわわわ……
な、長い正式名称…。
まあ要は、「みんなで絶滅しそうな生き物を守りましょ」ってことや。
なーるへそー。
絶滅のおそれのある生物の国際的な取引において、このワシントン条約が条約が適用される。
規制範囲としては、例えばペットとしての輸出入はもちろんのこと、装飾品や薬も対象となる。
装飾品?薬??
どういうこと?
例えば密猟で捕らえたワニの皮で作ったバックや伝統的な薬の素材として使われるサイのツノなんかや。
密猟はダメ。ゼッタイ。
まあせやな。
ただ、よう勘違いされやすいんがワシントン条約は、密猟それ自体を取り締まる条約ではなくて、あくまで国際取引を規制する条約っちゅうのがポイントやな。
附属書
ワシントン条約では絶滅の恐れのある生物の規制レベルを3段階(附属書Ⅰ〜Ⅲ)に分けておる。
ひぇえ〜。
みんなで守ろうー。
せやな。
一度絶滅してもうたらもう取り返しがつかん。
例えば以下のような種が附属書に掲載されとる。
ほへー。
ん!?
サボテン??
動物を中心に紹介してきたけど、ワシントン条約の対象は植物も入るっちゅうのは要チェックやでー。
3.SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」
SDGs目標14では、「海の豊かさを守ろう」、SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」と掲げておる。
世界には絶滅の危機に瀕しておる生物がぎょうさんおる。
みんなが危機意識を持って取り組まんとラムサール/ワシントン条約も意味をなさん。
これきっかけで自分に何ができるか今一度考えてみるとええわ。
はーい。
今日の解説はここまでや。
しっかり復習するようにー。
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最後に今日のまとめや。
4.今日のまとめ
- ラムサール条約は、正式名称を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」という
- ラムサール条約では水深6m以下は全部湿地
- ラムサール条約の3本柱
- 保全、再生
- ワイズユース(賢明な利用)
- 交流、学習
- ワシントン条約(CITES)とは、正式名称を「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)」という
- ラムサール条約の規制範囲としては、ペットとしての輸出入はもちろんのこと、装飾品や薬も対象となる
- ワシントン条約では絶滅の恐れのある生物の規制レベルを3段階(附属書Ⅰ〜Ⅲ)に分けている
- SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」
- SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」