車の排気ガスで地球が汚れていく
リュウジー!!
まあせやな…。
ガソリン車は走行時にCO2などの温室効果ガスや窒素酸化物、硫黄酸化物などの大気汚染物質を排出してまう。
そうだよねー…。
でも現代社会で車のない生活なんて考えられないし…、
物運ぶにしても人運ぶにしても絶対必要だもんね…
電気自動車?
電気自動車って最近よく聞くけど、実際どんなものなのかはよくわかんないなー…。
しょうがあらへん。
今日は無知なお前さんにでもわかるよう、わかりやすく電気自動車について解説したるわ。
よ…よろしくお願いします。
電気自動車とは何か
電気自動車とは電気で走る車のことや。
以上。おわり。
え?え?え?
もうちょっと詳しく教えてよ〜。
しょうがあらへんな〜。
一般的な車であるガソリン車は、文字通りガソリンを燃料にし、エンジンで動力に変える。
一方、電気自動車EV(Electric Vehicle)は、電気でモーターを回し動力とする。
ほうほう。
電気自動車と似ているのにハイブリッド車HVやプラグインハイブリッド車PHVなどがあるが今日紹介するのは100%電気で走る電気自動車や。
100%電気で走る車をBEV(Battery Electric Vehicle)って特別に呼んだりもする。
あとエコな車としては燃料電池車FCVがあるな。
うわわわ……
いっぱい出てきた……
それぞれどう違うの?
簡単にまとめると以下のような表となる。
種類 | (B)EV 電気自動車 | HV ハイブリッド車 | PHV プラグインハイブリッド車 | FCV 燃料電池車 |
動力 | 電気 | ガソリン(+電気) | ガソリン+電気 | 水素+酸素 |
ハイブリッド車についてはこっち↓↓の記事で詳しく説明しとるからそっちをみるとええわ。
電気自動車のメリット
電気自動車……
なんとなく環境に良さそうなイメージだけど、具体的にはどんなメリットがあるの?
電気自動車のメリットはいくつかあるけど今日は代表的な4つを紹介するわ。
- 環境に優しい
- ランニングコストが安い
- 災害時の電源
- 静かで力強い加速
電気自動車のメリット①環境に優しい
電気自動車のメリットとしてまず浮かぶのが、なんといってもエコっちゅうイメージやな。
うんうん。
実際に電気自動車は走行時に地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素(CO2)を排出せーへんし、大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)も排出せん。
おお〜!!!
電気自動車すご〜い!!!
電気自動車のメリット②ランニングコストが安い
電気自動車のメリット2つめは、ランニングコストが安いっちゅう点や。
ランニングコスト?
維持費って言ってもええ。
まず国や自治体の制度で税金が安くなる点が挙げられる。
購入時には数十万の補助金、年間の税金では数万円抑えられる。
また、ガソリン代より電気代のが安いため同じ距離を走るにしても電気自動車の方が半分以下の電気代で走れる。
環境省の計算だと10000km走った時ガソリン車だと76000円ガソリン代がかかり、電気自動車だと31000円電気代がかかるため差額の
76000-31000=45000円安くなる。
参考:環境省 Let’s ゼロドラ!!
いっぱい車に乗る人にとっては、この差額がどんどん広がっていくんだね。
電気自動車のメリット③災害時の電源
電気自動車のメリット3つめは、何か震災があったときに電源として電気自動車が使えるっちゅう点や。
んん??
どういうこと?
地震などの震災が発生して、ライフラインがストップした時、電気自動車に蓄えられた電気が使えるっていうことや。
おお〜すご〜い。
まあ要は電気自動車は、おっきな動く電池なんや。
電気自動車のメリット④静かで力強い加速
電気自動車のメリット4つめは、乗り心地が静かで力強い加速を味わえる点や。
ほうほう。
エンジンを使わずモーターで走る電気自動車は走行音が静かで加速がなめらかなんや。
まあこれは、乗ってみたら体感できると思うわ。
電気自動車のデメリット
こんなすごい電気自動車ならもっと街で見かけてもいいと思うんだけど、あんまり見ないような気がするなぁー…。
せやな。
日本で電気自動車が普及するには、まだまだデメリットの壁が大きいんや。
な、なんですとー!!?
実際、2022年に売れた電気自動車の割合は全体の1.4%しかなかった。
参考:一般社団法人日本自動車販売協会連合会 2022年1月~12月燃料別メーカー別台数(乗用車)
たたたた…たった1.4%!?
電気自動車のデメリット3つ紹介するわ。
- 車両価格が高い
- 航続距離が短い
- 充電設備問題
電気自動車のデメリット①車両価格が高い
電気自動車のデメリット1つめは車両本体価格が高いっちゅう点や。
ああー…。
同じようなタイプでもガソリン車に比べ電気自動車は、100万200万販売価格が高いんや。
ううう…そっか……。
電気自動車の新車価格は400万円、500万円は当たり前の世界なんだね……。
まあでもこれは考え方次第で、最初に言うたように国や自治体の補助金もあるから、数十万〜百万くらい安くなるケースもある。
また、ガソリンに比べ電気の方が安いから走れば走るほど元が取れる計算になるな。
お?おおー。
電気自動車のデメリット②航続距離が短い
電気自動車のデメリット2つめは航続距離(こうぞくきょり)が短いっちゅう点や。
航続距離ってなーに?
航続距離とは、燃料が満タンになってから走れる距離やな。
ガソリン車やハイブリッド車が1000km走れるモデルがあるのに対し、電気自動車は、2〜300km、長くても500kmほどや。
ああー……。
でも、500kmも走れれば十分なんじゃないの…?
お、せやねん。
日常生活で1日で1000kmも走ることあらへんから、遠出しない限りは十分やねん。
ただ、遠出する場合は次のデメリットと関わってくるけど、少し心配な面もある。
電気自動車のデメリット③充電施設問題
電気自動車のデメリット3つめは充電施設問題や。
電気自動車に電気を供給するためには充電施設が必要になる。
そっか…。
持ち家があれば、自宅に設備を作ればええだけの話なんやけど、マンションなどの集合住宅ではなかなか難しいもんがある。
また、外出先での充電のスタンドの数もガソリンスタンドに比べるとまだまだ数が少ない。
さらに急速充電したとしても一回の充電で30分以上かかるため、高速道路のSAでは充電待ちの列ができる場合もある。2台並んでれば1時間以上はかかってしまうんや。
そっかー。
旅行先で時間がかかるのは問題だね…。
この問題に対しては政府も検討してて、2030年までに全国に15万基の充電設備の設置を目指しとるが道半ばの状況や。
他にもバッテリーを交換式にするなんて案もあって、電池の性能含め今絶賛、技術開発中や。
参考:経済産業省 充電インフラ整備促進に関する検討会 事務局資料
電気自動車は本当に地球に優しいエコな乗り物なのか?
まあいくつか問題はあるにせよ、今後はエコな電気自動車ばかりになればいいのになー。
二酸化炭素や有害な物質を排出しない電気自動車がいっぱい普及すれば、地球に優しいんじゃないのー??
大事なポイントが抜けとるな…。
電気自動車は走行時に有害な物質を排出しない
や。
え?え?え?走行時?
うわ、そういえばさっきの説明でもそう書いてあるな…
でもそれの何が問題なのー?
はぁー…。
電気自動車は何を動力にして走っとるって言った?
え?
電気でしょ!?
せや。
その電気は何から作られとるんや?
え?え?え???
よく知らなーい…。
日本では7割以上が火力発電、つまり化石燃料から作られとる。
参考:資源エネルギー庁 総合エネルギー統計
ほへー。
つまり日本において電気自動車を使う場合、動力源は多くが化石燃料から作られとることになる。
これがエコって言えるかー!?
ひょえー知らなかったー。
この点に関して言えば、家で太陽光発電したものを使えば、だいぶエコな乗り物になるな。
また、電気自動車は製造段階でガソリン車に比べ希少な資源やエネルギーが多く必要になってくる。
ひょえええ〜。
電気自動車、全然良いところないじゃん…。
まあでも長く乗ればガソリン車よりもトータルのCO2排出量は少なくて済む。
年間15000kmで10年間乗ったとしたら電気自動車のがCO2、30%減という試算もある。
参考:環境省 Let’sゼロドラ!!
要は使い方次第や。
電気自動車のメリット・デメリットをしっかり把握してうまく使えばエコな乗り物になるんや。
はーい。
SDGs目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
SDGs目標7では「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標9では「産業と技術革新の基盤をつくろう」と掲げておる。
電気自動車は日々技術進歩しとる。
手始めに今日の解説を通して、電気自動車のメリット・デメリットをしっかり把握して地球環境のため上手く付き合っていけるとええな〜。
は〜い。
もし乗ることを想定してるんなら今日紹介した電気自動車もええけど、ハイブリッド車もええかもな。ガソリン車と電気自動車の中間に位置し、それぞれのええところor欠点をカバーできる。今日本で最も売れとるしな。
今日の解説はここまでや。しっかり復習するように〜。
★KINTOで車のサブスク(広告)
ハイブリッド車かー…。
乗ってみたいけどやっぱり高いよなー…。
??
KINTOはトヨタが運営する車のサブスクリプションのサービスのことや。
KINTOは保険やら税金やらコミコミで人気のTOYOTA車が月々数万円で乗れるんや。
おお?
料金が諸々コミならわかりやすいのはわかりやすいか。
うーん…でも…サブスクかー…うーん…どうなんだろう?
いろいろプランもあるから確認してみるとええわ。
よしよし。宣伝も済んだし。満足満足。
最後に今日のまとめや。
まとめ
- 電気自動車EV(Electric Vehicle)は、電気でモーターを回し動力とする
- 電気自動車は走行時に二酸化炭素(CO2)や大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)も排出しない
- 電気自動車はランニングコストが安い
- 何か震災があったときに電源として電気自動車が使える
- エンジンを使わずモーターで走る電気自動車は走行音が静かで加速がなめらか
- 2022年に売れた電気自動車の割合は全体の1.4%しかなかった
- 電気自動車は車両本体価格が高い
- 電気自動車は航続距離が短い
- 電気自動車に電気を供給するためには充電施設が必要になる
- 全国的に充電施設の数が少なく、充電に時間がかかる
- 日本において電気自動車を使う場合、動力源は多くが化石燃料から作られていることになる
- 電気自動車は製造段階でガソリン車に比べ希少な資源、エネルギーが多く必要になる
- SDGs目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」
- SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」